看護系の仕事に関わらず、ほとんどの職業は実際に働き出すと、理想と現実のギャップが生まれます。
例えば、先輩や師匠が厳しくて、なかなかうまく仕事をこなせないことはよくある事例でしょう。また、現場のマイナス面に直面することもあります。仕事仲間にヤル気のない人がたくさんいる場合や、若手の意見をなかなか吸い上げてくれない職場だと気づくこともあるのです。このギャップに耐えられず、働き始めて半年もしないうちに辞めてしまう人も少なくありません。
しかし、このギャップはネガティブに捉えるのではなく、現場のノウハウを学ぶ試練と考えることで、ポジティブに捉えることができるのです。あまりネガティブに考えすぎないようにすることが大切です。
専門学校や大学などで教えてもらえる技術は、あくまでも基本的な能力です。実際の現場では、さまざまなトラブルやその柔軟な対応能力が必要になります。あまりにも理想的なイメージばかり抱くのではなく、できるだけ長い目でキャリアアップできるような心の準備も必要です。
就職したばかりの頃は訓練の期間であり、どんなに辛いことがあっても、それに耐えられるかどうかが将来のキャリア形成に大きく関わります。たとえ、その試練に耐えられず、転職してもあまり変わらないかもしれません。なぜなら、その転職先でも理想と現実のギャップは存在するからです。
このように、これから看護系の仕事を始める人は、現場の厳しさを経験する貴重な期間だと意識するようにしましょう。